

平成20年6月15日・日曜日、愛知県豊田市にある「挙母神社」に於いて、うっすらとしたくもり空の中、第19回東海土地浄霊 神仏両界柴燈護摩法要が奉修された。
三河地区推進委員長の川越信義さんによると、十年前より地元の阿含宗徒が挙母神社で清掃修行をしているが、今年二月に、土地浄霊を行いたいのならば何かテーマを持つべきではないかと話し合い、豊田市は車産業の中心都市であるから、交通事故者の霊の供養を、また、挙母神社は、子を守る宮であり、青少年の健全なる育成には水子が必要である。そこで、交通事故者の霊位と水子の霊位のご供養を二大柱に活動することに決めた。すると、とんとん拍子に話が進み、今回の土地浄霊開催となったそうである。
午前10時30分、山伏修験太鼓の奉納の後、山伏行列が出発した。山伏は豊田市内の一般道を歩き、神社境内に設けられた結界へと入っていく。
雅楽奉納の後、ご神事が行われた。挙母神社の松田修宮司は祝詞で、インターネットや電子ゲームにのめり込むなど健全と言えない生活を送る青少年の現状を憂い神様に述べ奉った。その内容に参拝者の中には涙する人もいた。
願文、斧、宝弓、宝剣と作法が続き、点火となった。バチバチと檜葉が燃える音とともに白煙がしばし結界を覆う。管長メッセージが読み上げられる。最近起来ている若者による凶悪犯罪、そして、前日起きた岩手の大地震を例に、土地浄霊の意義と激励がつづられており、修行者は、柴燈護摩修行に一段と身が引き締めた。
お護摩も佳境になり、山伏YANも護摩木の投入をした。参拝者も結界に入り、手に持つ護摩木を護摩壇に投げ入れ祈る。その数1000名。一般参拝者の姿も多く確認できる。
川越さんは、法要が終わり、神社近隣の家々をお礼を言って回った。その一つの美容院では、扉を開けると柴燈護摩の話で盛り上がっていた。片付けもほぼ終わり、車で神社の鳥居を出て狭い一方通行の道で信号待ちをしていると、5人の自転車に乗った少年が前からやってきた。気を付けないといけないなと思っていると、少年が一人づつ「こんにちは!」と元気よく挨拶をする。びっくりして一瞬何事かと戸惑った。我に返り、最後の一人に「こんにちは青少年!」と挨拶を返すと、爽やかに「はい!」と返ってきた。修行者314名、護摩木勧進数35万本、挙母神社柴燈護摩供、無魔行満の証であった。